第18回 平成21年2月26日(木) 14:00〜16:00

今回も前回の第17回と同様にアロマセラピー学会の報告を中心にしました。


▼セミナー風景

セミナー風景

▼VAN-HOUTEN-COCOA

VAN-HOUTEN-COCOA


■■ 1 : 第11回日本アロマセラピー学会報告(平成20年11月 東京) ■■

印象に残った演題から今回のセミナーで取り上げたものを以下に示します(敬称略)

シンポジウム : "スポーツアロマ その可能性を考える" / 宇野 愼一
テニスラケットのグリップの滑り止めにヒノキのチップを利用して、随時香りを嗅ぐ仕草を見せていたイワン・レンドルは96年ウインブルドン大会にて既にアロマセラピーを実践していたと言える。最近はリラックス(副交感神経優位)効果よりもリフレッシュ(交感神経優位)効果を重視する傾向にある。
教育講演 : "精油は我々のからだにどのような影響を与えるか" / 青 暢子
光接触性皮膚炎には光毒性皮膚炎と光アレルギー性皮膚炎とがある。リモネン、1.8シネオールには特に注意。
→皮膚への塗布にて表皮角質層への層構造の乱れ、細胞死が誘発される。
一般演題 : "ローズ精油中の有害不純物質及び水増し製造精油について" / 芝野 勝成
輸入精油における品質検査でブルガリア産にジプロピレングリコールが、また中国産に5-ノナデカンが各々検出された。この理由は"互いに混じり合わない化合物を混合したものの蒸気圧は各成分の蒸気圧に等しい"という性質を悪用し、水蒸気蒸留において蒸気圧を高めたためとされている。
→輸入元での品質検査、成分分析表のチェックが必須と思われる。
一般演題 : "匂いと香りのセミナー"実践報告 / 当院院長

■■ 2 : 鼻咽腔ファイバーによる鼻粘膜観察 ■■

外来診察室にて、参加者全員に供覧説明しました。皆さん初めて見る自分の鼻の中に興味津々でした。


■■ 3 : ココアを飲みながらの自己紹介 ■■

ココアの主成分であるカカオはアオギリ科、カカオノキ属の常緑樹。生産量の多い国としてコートジボアール、ガーナが知られる。有効成分として、フラボノイド、テオブロミン、カテキンなどがあり、整腸作用や自律神経系の調整作用がある。