第38・39回 平成24年9月6日・13日 14:45〜16:45
水俣総合医療センター訪問見学(院外)


▼MEG(脳磁図)

MEG(脳磁図)

▼学会発表報告

学会発表報告

▼神経刺激装置

神経刺激装置


第16回日本アロマセラピー学会総会(熊本)会長である谷川富夫先生が外科診療部長をされている水俣総合医療センターに9/6は14名、9/13は17名で見学に行きました。

画像診断
MEG(magnetoencephalography:脳磁図)
脳のある部位で神経活動に伴う電流が発生すると電流双極子と直交する方向に渦巻状に 微小な磁場が頭皮上に発生する。その性質を利用して超高感度の磁気センサーを用いて頭皮上に現れた神経活動に伴う微小な磁場の変化を測定する方法。
電気生理学的検査
目的: 精油の自律神経に及ぼす影響を見るために交感神経反射としてSympathetic skin response(SSR)、また副交感神経反射として心電図R-R間隔変動値(CV値)を精油吸入前後で測定し、神経刺激装置を用いてその変化を検討。
方法: ラベンダー、カモミールローマン、ローズマリーカンファー、ネロリ、ペパーミント、イランイラン、ジュニパーベリー、グレープフルーツをフィルターに0.1ml滴下し、座位にて2分間20回/分のsniffing法にて上記2法の前後を測定した。SSRは正中神経手関節部に電気刺激による疼痛刺激を加え、手掌より記録した。心電図R-R間隔はCV値を用いて検討した。
結果: SSR潜時はイランイランが短縮傾向、ジュニパーベリーが延長傾向。SSR振幅はローズマリーカンファーが増加傾向。CVはイランイランが優位に増加。ペパーミントが増加傾向。
まとめ: イランイランは副交感神経優位に働く可能性が示唆された。今後はMEG+神経刺激装置+精油sniffingの研究を予定したいとのことです。
乳がん外来
(1)白色ワセリン軟膏+精油(クローブ、ティートリー、レモン、ペパーミント)の局所併用
(2)Mohs軟膏単独塗布
(3)Mohs軟膏+精油(クローブ、ティートリー:抗菌作用・疼痛緩和目的)の局所併用にて
(3)が最も効果を認めた。加えてティッシュに精油2滴を加えてQOLが向上した。
リハビリ
弾性包帯をリンパ浮腫に対して。数枚を少し強めに巻くのがポイント。

今回は九州地方会に参加いただいた熊本の方にもお声かけして3名いらして頂きました。
新幹線で近くなったので来年は熊本全域に輪を広げていこうと思っています。