第79回 令和元年9月5日(木)19:00〜21:30
音楽と香り(参加者103名)
マナーハウス島津重富荘 ボールルーム
▼開場15分前
年1回恒例の食事会形式での当院セミナーでお馴染みの島津重富荘は島津家の武家屋敷を改装したレストランです。昨年まで大河ドラマ「西郷どん」が放送されていたので鹿児島ではまさにタイムリーな会場と言えるでしょう。
今まではレストランオトヌ、少し大きめの会場のピュール、リビエールの計3か所でセミナーを開催してきました。今回は五感の中でも耳鼻咽喉科が携わる3つの感覚、嗅覚、味覚、聴覚になぞえて、“音楽と香り”をテーマとしました。
参加者が100名を超えるなら最大のバンケットホールであるボールルームをお借りできるとのことでしたので客集めに奔走しました。その甲斐あってかなんと過去最高の103名の参加者を迎えることができました。
▼ボールルームで乾杯
冒頭の挨拶では今回の共催である森山一郎先生が韻という漢字は音と匂から成るというお話をされました。
ゲストはピアニストの桃坂寛子さん、バイオリニストの今林吹音さんのお二人です。
桃坂寛子さんは鹿児島県芸術文化奨励賞やピティナピアノコンペティション指導者賞などを受賞された実力派で、現在は南日本音楽コンクール、ショパン国際ピアノコンクールin ASIAなどで審査員を務めています。
今林吹音さんは鹿児島大学教育学部音楽科卒業後、かぎん文化財団賞を受賞され、後進指導など精力的に活動しています。
▼黒豚のリエット ラベンダーの香り
「“ラベンダー”の咲く庭で(ナイジェル・ヘス作曲)」を聴きながら料理は「黒豚のリエット“ラベンダー”の香り」を食するという聴覚と嗅覚・味覚のコラボで演奏は始まりました。
情熱大陸オープニング、大河ドラマ(篤姫、真田丸、西郷どん)メドレーを演奏頂き、中でも「西郷どん」の途中の島唄で客席より茂谷優子さんが急遽、ソプラノ独唱するというサプライズ演出でより一層盛り上がりました。テレビで馴染みのある楽曲を生で聴くと感慨はまたひとしおです。
歓談後のお楽しみコーナーでは水戸黄門のテーマから昭和歌謡やクラシックへの変化三部作や、日常生活の身近な音(コンビニ、踏切、救急車)を楽器音で再現するなど大いに楽しませてもらいました。ちなみにピアノは超高級品と呼ばれるスタンレーで本番前の入念な調律やリハーサルも目の当たりにすることができました。
▼桃坂寛子・今林吹音
会後半は今年もボタニカルファクトリー社の即席販売会が開かれ、最後は家内の今宵は粋なひと時が過ごせて感謝申し上げますとの挨拶で幕を閉じました。
今回は森山一郎先生の企画発案で先生のお知り合いの音楽家を起用することができ、集客も30人ほど貢献頂きまして重ねて感謝申し上げたいです。
がん患者におけるアロマセラピーと音楽との相乗効果が4年前にアロマセラピー学会で報告されました。よって数年後には医療とのセッションで再び“音楽と香り”が開催できればと思います。
余談ですが後日、福岡でピアノの生演奏が提供されているフレンチレストランに行きました。お客さんのリクエストで「戦場のメリークリスマス」を弾いていた際、「水戸黄門のテーマ」への移行を自然と期待しまった自分に思わず苦笑しました。