第80回 令和元年10月10日(木)19:00〜21:40
日本アロマセラピー学会予告(参加者18名)
イルコルティーレ(福岡市中央区)



ついに第80回を迎えた当院セミナーは今年で7回目を迎える福岡での開催です。今回も天神にあるイタリアンレストラン イルコルティーレにて開催しました。今回のテーマは翌月に開催される日本アロマセラピー学会福岡総会の予告案内です。総会の実行委員長でもあるはまゆう療育園小児科医長の小菅浩史先生の乾杯で会は始まりました。

▼永田江利加先生

永田江利加先生

まず一般演題の予演会としてHealing aroma RIRIの永田江利加先生が「病院役職者に対するストレス緩和ケアの実践」を発表されました。立場上ストレスの多い病院役職者に対してアロマトリートメントを施すことでストレスの改善を図り、アロマセラピーの良さを認識してもらい、院内に導入を考慮してもらうのが目的です。評価は大阪樟蔭女子大学式ストレス点数評価法と状態-特性不安尺度(STRI)の2つを用いて、ともに改善を見た結果を得ました。
発表後、フロアからは@STRIは差が出にくいのでVASの方がいいA精油は2種類用いたのかB精油選択の理由は効果効能かそれとも香りの好みか、などの質問・コメントが挙がりました。

▼入江泰子先生

入江泰子先生

続いて私と同じく福岡総会の実行委員でもあり、福岡ハーブとアロマの学校、心と体のケアサロンを併設した株式会社アロマリーフ代表取締役である入江泰子先生が福岡総会でのハーブセラピーブースと懇親会でのゴスペルグループ「ザソウルマチックス」のPRを中心にご講演されました。日頃は植物療法として、ハーブ療法と、精油を中心としたアロマセラピー療法とを、相乗効果を期待してともに実施しているそうです。人を包み込むような温かな会話術でいながら、学術的な話もふんだんに盛り込んだ口演でした。

▼記念写真

記念写真

ブロッコリーのパスタ、仔羊の煮込みなどの料理の後は恒例の匂いと香りのクイズを行いました。香りを嗅いでどのように感じるか独自に表現するクイズで、決して銘柄当てクイズではありません。グラスに1口分だけ注がれた飲み物のにおいを嗅いで、ラム、ジン、ジュニパー、イソジン、養命酒、鼻の通りがよくなった、おばあちゃんのにおい、小児科のにおいなどの回答がありましたが、「八角(アニス)」と答えた西別府茂先生が優勝されました。先生はなんと3回目の優勝です。
使用されたアルコールはイエーガーマイスターというドイツ製のリキュールでした。アニス、カモミール、シナモン、フェンネル、ミント、ラベンダー、甘草等56種類ものハーブが使われています。製造工程はこれら材料を蒸留酒に一定期間浸漬し、その後オーク製の樽で9ケ月以上熟成させるそうです。
最後に、同じく実行委員でICAA会長でもある岩橋知美先生から締めの挨拶をして頂き、参加者全員で記念写真を撮って閉会としました。

全員の自己紹介をしましたが、八女、山鹿、春日、久留米はもとより、鹿児島、大分からも参加者がいらしてくれました。また職種も薬剤師、作業療法士、ペットアロマ開業、アロマサロン開業など様々です。異業種の方々とはいつもながら盛り上がります。福岡県内でも北九州や久留米でもセミナーを開催してみたいです。